2022-01-01から1年間の記事一覧

ショート・ショート・ショート・エッセイ

忘れてしまったものたち 初恋の人の名前、親の年齢、小さい頃好きだったもの、りんごの剥き方、同級生の顔、あとでtweetしようと思ってたこと、努力の仕方、好きだった人の匂い、心に留めたはずの本の一節、ズボンのサイズ、口約束、毎年冬になると買ってい…

hey, my sister

私の姉は頭が悪いのだけど(最悪の導入)、人一倍素直だ。 怒られたら悲しむし、褒めれば喜ぶ。絶対に人の裏をかかない(嘘はよく吐くがすぐバレる)。良いものを良いと言うことができるし、感謝することが出来る。 欲望に忠実なので他人のプリンは勝手に食べる…

結婚しようよ

タイトルは曽我部恵一の曲から。 今さらだけど、友人の結婚式に参列した。そのことについて、いつか思い出せるように残しておきたい。 私は小説家でもなければエッセイストでもないので、この時ばかりは華やかな式の様子や二人の喜びに満ちた姿を詳らかに書…

26歳の日の出

26歳になりました。少し前に。 相変わらず這いつくばるように生きています。 誕生日は特にイベントもなく、21時には気絶するように就寝。夜中の3時起床。もう逆に健康的ですね。最高の門出です。どうもありがとう。 親からサーモンの塩辛とかいう"つまみ"が…

誰かを嫌いになるリハビリ

いきます 靴の中の小石、カステラに付いている紙、にきび、濡れたままの靴、鉄棒の錆、薄い音楽、自己啓発本、数IIB、悪意、善意の押し付け、才能、朝、労働、会社の飲み会、信号が分かりにくい交差点、躾のなってない子供、責任、向上心、派手なブランドロ…

0914 蛙化現象と所感

なにが元か知らないんだけど、Twitterのトレンドに「蛙化現象」が上がっていたので何か書きたい。 蛙化現象とは「好きな人に振り向いてもらえた途端気持ち悪いと感じたりする現象」のことらしい。 眺めてたらその多くは女性が男性に対して感じやすいものだと…

20代って

20代が終わった。姉の。 恋愛体質で昔から男を取っ替え引っ替えしていたもののどれも長続きしない姉は、いつも焦ったように恋をしていた。そんな人なので20代の終わりに思うところがあるのではと危惧していたたが、本人は割とあっけらかんとしていて、いつも…

静かな場所で

ただ静かに、美しく生きる。 それだけのことがなぜこれほどまでに難しいのか。 海へ散歩に行った。最近は週に一回のペースなので通っているみたいになってきた。 ここは大して都会でもないけれど、少し離れることで喧騒を忘れてようやく息がつける。波の音、…

INFPの国

性格診断で「MBTI」というものがあって、様々な質問に答えることで16のタイプに分けてくれる。 これがおもしろくて、忘れた頃に何度やっても同じ結果になるのでWEB上によくある心理テストの類の中では比較的現実にそぐう診断なのではないだろうか。 みんなも…

価値観の違いで解散しよう

会話が通じる、ってかなりありがたい。 同じ人間同士が同じ言葉を使っていても会話が通じないなんてことはざらで、向こうからしたらこちらもそう思われているのだからおもしろくない。価値観、いわば言葉の重みは会話におけるたったひとつの「ルール」であり…

0818

きのう職場と目と鼻の先のコンビニで強盗傷害事件があって、犯人はいまだ逃走中なのだけど、そんなのは些末なことだ。 わらわらと群がる警察官を道路脇からうかがう野球帽の少年、写真を撮るその手には獲物に狙いを定めた鷹のように雄々しく広げられたガラケ…

何かするのは「選ばれた人」だと思ってた

自信がある、というだけで人生の大抵の事は上手くいく。 人間関係、恋愛、就活、創作、商売、etc。あらゆることが「自信がある人」を中心に形成されている。 逆に言うと、自信がない、というだけであらゆる物事は上手くいかない。自信がない人には何をやらせ…

刈り上げ君とチャーハン

その日は素晴らしく最高な一日になるはずだった。 めずらしく早起きして、朝から喫茶店で美味い珈琲を啜り、ふたつもひまわり畑を見かけて、昼にはホラーと懐かしいワンピースの映画を観た。久しぶりに満たされている、と感じた。 夜には髪切り屋さんでイケ…

金曜の夜だしな。

またふわっと設定を書いて小説でも書いた気になるやつ、するか。 / 最近はよく本を読んでいる。といっても学生の頃みたいに多読ではなくて、キッチンの換気扇下にパイプ椅子を置いて、夜な夜な小さな明かりを灯して読むという有り様だ。 専らリハビリみたい…

0727

愚痴を書き連ねているので、他人の愚痴を聞きたい人や他人の弱みにつけ込みたい奇特な人間だけが読み進めたらいいよ! ↓ 最近は連日、仕事でミスをしている。毎日会社に怒られに行っていると言っていい。もちろん怒られてるだけで給料が振り込まれるならそれ…

間違う人、間違わない人々

仕事帰り、大勢の人が電車を降りて足早にホームを抜けていく。駅構内の通路で周りに流されていく途中、目の端におろおろと佇む外人さんが見えた気がして、少し行ったところで引き返して声をかける。すると日本語で書かれた札を見せてくれて、そこには無機質…

雑記0714

おーいおいおい!おーい!また雨だ。誰もしないなら僕がしちゃおうかな、再梅雨入り宣言── 雨の日はスーツを着たおじさんたちがいつも以上に我が物顔で、リュックサックを前に背負い腕を組み肘を張りながら“すべて”を押しのけて電車に乗り込んでくる。領域展…

個人的な意見

金曜の夜だしな、という理由だけで文章を書いている。なんだかんだブログは続いていて、たまに見返すとそれなりに面白くて安心する。 私は口下手なので、思うように伝えられない事が何度もある。言葉なんてすぐには浮かばない。そんな時自分の文章を読み返し…

好きなタイプ

ねーどんな人が好きなのよ〜言いなさいよ〜 な、なんだよ、お前には関係ないだろ えー必死で隠すところがあやし〜 ということでね。好きなタイプは?なんてよくある質問だけれど、いざ聞かれたら困ってしまうものだ。そもそもこんな不躾な質問、大抵は不躾な…

雑記0618

暇すぎる!でも本当は暇ではない。開始一秒で矛盾は記録的だね。 インターネットの友人のウェブサイトに寄稿する文章の〆切が今日までなのだ(〆切のある生活はかっこいい)。でもこんなのは書けない時は何をしたって書けない。雄大な海を眺めても、木陰で寝…

二十五歳の原点

二十五歳もいつか終わる。でも、十代の終わり──成人式で写真も撮らずにラーメン屋へと抜け出したあの足取りの重さからは、幾分か解放されたような気がする。 ↓ 「やりたい事とかないの?」 またそれか、と思う。親、教師、果ては友人までもが、興味もない他…

くそでかアイデンティティ

某創作サイトが炎上しましたね。 例によって時代錯誤(で片付けるには余りにも悪質)な社員のセクハラ発言・行為によるものらしいですがその批判は別の機会に。 今回はそれによる二次被害について。 この件で創作、二次創作絵なんかが次々と削除され、神絵師…

宗教になりたかった

今ある「何か」を失うのがこわい。 失って初めて大切さに気付く、なんてこれだけ生きていればとうに知っていて、それを忘れて蔑ろにして「何か」を失うやつは馬鹿だ。失うのが怖くて、何にも出来ない俺はもっと大馬鹿だ… だから僕らには宗教が必要なんだ。 …

素っ頓狂に叫びたい

「──この世を楽しく生きる一番の方法は、馬鹿でいることだ」 ってどこかの誰かの名言があるに違いない。 生きていて、賢くて得をすることなんて何も無い。知らなければ知らないほど、無知であればあるほど人生は楽しい。 それは行ったことのない場所、食べた…

雑記0501

なんか蝉の声がするなぁと思っても暦はまだ4月で(うとうとしてたら5月になってた)、バッタとかキリギリスが鳴いているんだろうなんて合理的な結論を導き出す。頭の中ではいつも夢想家と現実主義者が舵を取り合っていて、身体はその度にふらふらと彷徨ってし…

モラル・ハザード・ベイビーズ

なんて格好いいタイトルなんだ! ↓ 1996年生まれの僕らはSNS流行の過渡期にいて、いわゆるネットリテラシーについて教育を受けた世代だ。 印象に残っているのが「指紋や顔をネットに上げるな」というもので、その他にも制服や背景、個人情報の分かるものなん…

僕(ら)に出来ること

生きてるだけで偉いなんて言うわりには、褒められなくなって久しい。 毎日毎日働いて帰って、名前も無いような料理作っては食べて、また朝から働くために眠る。マスクの下には笑顔が張り付いていて、ゆっくりと時間をかけて解凍するみたいに、元の形を思い出…

無意味なことをもっとやりたい

僕は歩くのがすごく遅くて、誰かを思い出す時も「あの人は歩くのが早かったなあ」なんて考えたりしちゃうのだけど、いやいや、この世が速すぎるんだよナァ。 本当は歩くのが遅いなんて全然気にしたくないし、なんなら立ち止まってもいいじゃんね。座ったまま…

雑記0413

3月に終電が繰り上がったらしくて、11時だというのに家に帰る手段がなくなる。野犬から身を守るためにネットカフェへと向かう。 今日は久しぶりに会う友人と飲んだ。3年ぶりらしい。すごく親しいわけでもなかったけど、学生の頃みたいに無理に明るく振る舞う…

怒りサンセット

怒りでしか感情を表現できない人がいる。 職場のOさんは事あるごとに他人に怒鳴り散らしていて、それが原因で何人も新人の子がやめてしまった。そのせいでいつも上司に怒られている。怒りのスパイラルだ。 Oさんはもちろんみんなに嫌われている。同僚も事務…