0914 蛙化現象と所感

 

なにが元か知らないんだけど、Twitterのトレンドに「蛙化現象」が上がっていたので何か書きたい。

 

蛙化現象とは「好きな人に振り向いてもらえた途端気持ち悪いと感じたりする現象」のことらしい。

眺めてたらその多くは女性が男性に対して感じやすいものだと説明されていたのだけど、男の自分でもまあ分からんでもない節はある。

例えば、言い方は悪いが、誰かから好意を寄せられたとき引いてしまうことがある。恋愛的な感情を向けられたとき、その場から逃げ出したくて堪らなくなる。うれしさ以上に戸惑いがあって、一方的に良い思い出なんかにしようとする。期待させてしまう前に、ぼくのほうから消えてしまいたい……

良く言えば誠実で、悪く言えば臆病な自己中心的な対応だ。でも人の好意を蔑ろにすることほど精神を削ることってない。

よくメンヘラ(敬称)が言う「私なんかを好きにならない人がタイプ」に近いものがあるかもしれない。そこまで言わないけど。好きになってください。

 

一見すると相手が傷付かないよう拒絶することと自分が傷付かないよう拒絶することでは真逆のようにも見えるが、どちらにせよ自己防衛的で、「自分に自信がないこと」がこれらの原因の一端になっていると言えるだろう。

詳しくはネットで調べたらよい。適当に言っているので。

 

 

 

その点においてTwitterは楽だ。

長く匿名で活動していると、男性や女性、年齢問わず好意の言葉をいただくことがある。みんな言葉を尽くして、感情を伝えようとしてくれる。

それはもう、純粋な愛だ。ただ文章とそこから垣間見える人格だけを頼りに、人って愛せるものなんだ。こういうとき私は本当の意味で愛されている喜びを感じる。全霊で応えようと思う。相手が男だとか女だとか、自分が誰を好きだとか、そんなことはその瞬間には何の意味も持たない。ただひたすらに言葉を尽くして、顔を合わせると言えないような台詞を、生きているだけでは出てこないような文章を、相手のためを思って書く。

出会うことのないその人の人生に、確かに私が居たこと。そのことに何か意味を見出せるように。

 

 

でもさすがにおじさん構文で無礼な舐めた口説き方をしてくる"本物"に付き纏われた時は、困ってしまったが。