人間観察が趣味だっていうやつほど何にも他人が見えてない
銀魂のタイトルみたいになりました。
私のチャームポイントは首筋にある二つのほくろなのだけど(吸血鬼に咬まれたみたいでかっこいいから)、まあそんなもの他人からは何にもわからないし、そもそも見ただけじゃその人の良さなんてものは分からない。
みんな判断が早すぎるのだ。鬼退治でもしてないかぎりそんな判断の早さは必要ない。
その人の大事にしている事、価値観、アイデンティティ、歩んできた人生とか出来事、全部知った上で判断したい。本当はね。
でもそんなのは無理で、今この現在のそいつを受け入れられなければ、知ろうとも思わないものだ。そうなったらそいつが悪い。
人は誤解をするし、思い込みは激しいし、自分に自信があるから、ほとんどの情報を見過ごしながら生きている。
たとえば「人間観察が趣味ですデュフフ」なんて言ってしまえる人はその時点で人間の観察には失敗しているといっていい。
他人にジロジロ見られて気持ちいいわけがないだろ。
本当によく他人を見て、観察し、考え、行動する人は常に他人に好かれる立場を取るものだ。
人間観察なんてもったいつけてやるものではなく「常時して然るべきもの」なのだから。
他人を嫌うのは簡単だ。事実を指摘し、批判するだけでいい。人の数だけ事実はあって、あなたが嫌だと思うだけで誰だって嫌な奴に成り下がる。
誰かを好きになるほうがずっと難しいんだ。その人が何をしても、何をされても、愛しく思う理由を探さなければならない。それはたとえば過去とか、思い込みの中にある。
見ただけじゃ他人のことは分からないし、いくら知っても尽きることなんてない。
他人を嫌うなとは言わない。ただ、好意も悪意も、少なからず想像の産物であることを、私たちは理解しなければならない。
そこには期待も落胆も、本来は無いはずなんだなぁ。
みさを