書くことがないこと/パンツの話

 

スマホ通信制限がきて、昼休みにはブログを書くくらいしか出来ることがない。でも困ったことに書くこともない。

書くことがないということを書こうかな。

ブログなんてただの日記でもいいのだけど、それって意外とむずかしくて、日々をただ淡々と過ごしてしまう。私が小学生なら道端の花にさなぎを見つけたり、変な形をした雲を見かけた話を書いていたのだろうけど、大人になり、変なおじさんばかりが目につくようになった。

うん。

毎日、電車に乗る。早く仕事が終わった日の帰りの電車が好きだ。親に身を預けあられもなく眠る少年や、スマホの中に自分の世界があるみたいに目を離さない女子高生、優先席には揺蕩っているかのように目を瞑る老人が座っている。向かいの、私が座るシートには陽が差してぬるくなっていた。視線を窓の外にやると、毎日眺めるわりに馴染みのない景色が流れている。夢の中みたいだ。うとうとしていたら区別がつかない。

知らない場所、知らない人、書くには少し物足りない詩情が電車の中には漂っていて、毎日それを掴み損ねている。

 

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筆が乗ってきたのであとひとつだけ。

パンツの話をします。

前半とのギャップに草が生えるね(生物学基礎ジョーク)

自分はボクサーパンツを愛用しているのだけど(大抵の若い男はボクサーパンツを履いている)、最近、前開きじゃないものが増えている。分かるだろうかその不便さが。いや、少し想像するだけで、それがいかに退廃的デザインなのかが理解出来るはずだ。

どうして前が開かないのか本当に不思議でしょうがない。不合理で不条理、七不思議、馬鹿間抜け、ちょっとお高いやつでもそんなのがあって、間違えて買ってしまった時の絶望は言葉にし難いものがある。

細胞分裂で増える生物がデザインしたのか? 相容れないよ君とはマジにさ……

 

創作する人は安易に男の子にそんなもの履かせないであげてください。

そもそも今どんなパンツを履いているのか、何色なのか、なぜそれでなければいけなかったのか、そういう壮大なストーリーが、そこにはあるはずだから……