赤裸々な日々

 

なんというか、私はかなり間の抜けた所がある。全然認めたくないんだけど、こういうのは先手を打って言ってしまった方がまだマシなのだ。人の先入観とはこわいものだから…

 

人が苦手だ。とりわけ異性(この場合は女性)の前だとずっと上滑りのポンコツになってしまう。変に調子のいいことを言ったと思えば押し黙ってしまったり、格好つけて失敗はするわ常に焦っているわで、目も当てられない。自分でも制御不能だ。緊急停止ボタンを押してくれ!

男は単純なのでどうとでもなる。

天然ですね、 なんて言ってくれる人もいた。あれは私が財布をバスに置き忘れた時だったかな。それとも改札に通した切符を取り忘れた時? 分からないが、何度も失敗を積み重ねてきて分かったこともある。

もうこれが素でええ。

取り繕って良い格好するのは誰のためにもならない。変に格好つけて笑えない失敗をしても、それもひとつの"普段の姿"だと思えば少し気が楽になる気がする。

格好くらいつける。失敗だってする。それが私の本当の「赤裸々な日々」なのだ。

もう格好悪いのとかはしょうがない。かわいいとかじゃなくていいので、許して……

 

人は苦手と書いたけど嫌いではなくて、むしろ好きだ。得意ではないだけ。ぽんこつな自分も受け入れようと思ってからはますます楽しみになった。

全部知るなんて無理だ。知ってもらうことも然り。不明瞭な部分を勝手に解釈して、勘違いしたり認めたりしながら人は関係を築く。

だから私に期待するのはやめよう。自分も、他人に期待するのはよそう。そうやってコツコツと会話や一緒の時間を積み重ねて、「本当の姿」を見つけてあげたい。

 

そう思いましたとさ。