あたでか作戦

 

私は頭がでかい。気付いてましたか?

 

 

小学生の頃から自分だけ通学帽が頭に入らず、XXLサイズ(ふざけてる?)の帽子を被らされていたので薄々勘づいてはいたが、この夏に帽子を色々試してみてようやく確信した。

でかいのだ。あまりにも。

LはもちろんXLサイズのキャップやハットもきつくて入らないことが結構な頻度である。しかもそれ以上のサイズは通常、用意されていることの方が少ない。頭がでかいというだけで夏の日差しに晒されろというのか。ちくしょう、この国は終わりだな。あまりの理不尽さに目眩がした(熱中症かも)。

ちなみにFREEサイズに夢を見たりもしたのだけど、あれはLサイズと表記したほうがいいですね。「自由に縛られる」という皮肉を体現するハメになってしまいました。

 

まぁ幸いにも、私の身体は細く薄い体型で──

いやアンバランスだろ。

どう考えてもMサイズ細身体型にXL頭はでかい。ソフトクリームならすぐに落ちてる。気付けよクリームを乗せる前に。

「誰がマッチ棒や!ガハハ!」と笑うには深刻なダメージを負い、もこもこの服を着て頭の大きさを誤魔化しつつ、考え方を改めてみることにした。

 

頭がでかくて良いことってなんだろう?

 

①人間ロケット

これはつまり大砲などに私が入りあの大空に向け放たれた時、重量のある頭を先頭に綺麗に飛んでゆくのではないかということで、当然、却下である。

②武器になる

頭を振ってぶつけてくるタイプのクリーチャーっているよね。

③でもう行き詰まりました。なんて事だ。頭が大きいことによる恩恵はないのか?

 

諦めかけたとき、ネット検索で頭が大きいことによるメリット・デメリットをまとめたサイトがヒットした。これだよ!私が探していたのは。

デメリットの部分をスクロールで飛ばし(めちゃくちゃ多かった)メリットの一つ目から読んでいく。

①ホームランバッターが多い

え?どうも雲行きが怪しい。一つ目に挙げられる特徴としてはあまりにも面白すぎる。その後も弄られてオイシイだの人混みで目立つだのと、求めていた頭でか像とは全く異なる言葉が並んでいた。希望なんてなかったのだ。私のあたでか作戦(頭がでかくてよかった作戦)は、こうして幕を閉じた。

 

 

まぁでも、小顔は小顔で色々困ったりしているんだろうな。

それに柴犬だって、頭はでかけりゃでかいほどかわいいのだ。僕は好きだな。

隣の芝生は青く見える。そんなお話でした。